成人の日がしんどい人へ:行かない・行けない日の過ごし方と気持ちの整え方

成人の日がしんどい日に、心をすり減らさないために
成人の日が近づくと、街もSNSもおめでとうの空気でいっぱいになります。けれどその一方で、成人式や成人の集いを考えるだけで胸が重くなったり、気持ちがざわついたりする人もいます。
それは珍しいことではありません。成人の日は祝日として定められていて、趣旨は「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」とされています。[1]
無理をしないことも、自分を守ることも、その中にあっていい選択です。今日は、成人の日がしんどい人が少しでも穏やかに過ごすためのヒントをまとめました。
成人の日がつらくなるのは、自然なこと
行きたくない、行けないと感じる理由は人によって違います。どれも無理に言語化できなくても大丈夫です。
- 人混み、音、視線が負担 会場や移動、待ち時間がつらい
- 昔の人間関係がよみがえる 気まずさ、比較、思い出したくないこと
- 体調やメンタルが不安定 緊張、疲れやすさ、落ち込み
- お祝いムードに乗れない 楽しめない自分を責めてしまう
- 家庭の事情や環境の違いがつらい 話題に触れられるのがしんどい
ここで大事なのは、自分を責めないことです。成人の日は、どれだけ楽しめたかを証明する日ではありません。
今日だけは守るを優先していい
成人の日がしんどいときは、目標を小さくして大丈夫です。
体を守る、心を守る、自分のペースを守る
この三つを守れたら、その日を十分に乗り切れています。
当日の守り方チェックリスト
- 睡眠と食事を最優先にする
- 予定を詰めない
- SNSは見ない時間を作る
- しんどくなったらやめる、と先に決めておく
穏やかに過ごすためのプラン集
何もしないも立派なプランです。ここでは負荷が少ない選択肢を並べます。できそうなものだけ拾ってください。
家で過ごす
- 部屋の明るさを落として、あたたかい飲み物を用意する
- 短い動画や音楽はタイマーで区切る
- お風呂、軽いストレッチ、早寝で回復を優先する
- 今日は休む日、と決めてやることを増やさない
外で過ごす
- 朝の散歩 人が少ない時間帯がラク
- 映画館 暗くて静かで、考えごとを中断しやすい
- 図書館 会話が少なく、居場所になりやすい
- 静かな休憩場所 落ち着く座席やスペースを選ぶ
ポイントは、刺激が少ない環境に身を置くことです。家でも外でもかまいません。大きな楽しみを作らなくていい日です。
心がざわつくときの、その場でできる整え方
成人の日は刺激が多いぶん、心が揺れて当然です。整えるコツは難しいことをしないことです。厚生労働省のセルフケアの案内にも、日常の中でできる方法が紹介されています。[2]
一分でできる整え方
- 息を長く吐く 吸うより吐くを意識して三回
- 飲み物をひと口 温度と味に集中する
- 目に入るものを五つ数える 意識を今ここに戻す
十分でできる整え方
- 書き出す 今しんどいことを箇条書きにして、書いたら閉じる
- 体をゆるめる 肩回し、首をゆっくり回す、足首を回す
- 刺激の少ない音 環境音など静かなものを選ぶ
節目を自分の形で残す、小さなアイデア
成人の日は、式に出たかどうかだけが節目ではありません。気力がある範囲で、自分の形の区切りを作ってもいい。
- 写真を一枚だけ 部屋でも近所でもいい
- 好きなものを食べる コンビニでも十分お祝いになる
- 未来の自分へメモ 守りたいことを三つ
- 新しい習慣を一つ 手帳をつける、丁寧に飲み物を淹れる
もし、つらさが大きいなら
落ち込みが続く、眠れない、食べられない、孤独感が強いなど、しんどさが大きいときは、ひとりで抱えなくて大丈夫です。状況に合う支援や相談先を探せる公的な案内もあります。[3]
相談は、大変な人だけのものではなく、今の自分を守る手段のひとつです。
最後に
成人の日がしんどい人は、ちゃんと感じ取れる人でもあります。周りの空気、過去の記憶、体調の変化。いろんなものを抱えながら生きている。だからこそ、今日は少しだけ自分に甘くしていい。
穏やかに過ごせたなら、それは立派な成人の日です。
