猛暑はいつまで続く?気象庁データで読む「今年の夏が長引く理由」と今すぐできる暑さ対策

梅雨に入り、雨の合間にむっとした蒸し暑さを感じる日が増えてきました。まだ7月にもなっていないのに、「今年の夏もまた暑いのだろうか」と身構えている方も多いのではないでしょうか。
気象庁が発表した今年の夏の予報では、全国的に気温は平年より高い見込みです。この記事では、猛暑がいつまで続くのか、なぜ年々暑さが長引くのかを予報データから読み解き、今からできる暑さ・熱中症対策をまとめて紹介します。
今年の夏はいつまで暑い?気象庁の予報を読む
1. 本格的な暑さは梅雨明けから
暑さが一段とこたえるのは、梅雨が明けて夏空が広がってからです。平年の梅雨明けは、九州や近畿で7月中旬、関東甲信で7月19日ごろにあたります。梅雨明け直後は強い日差しが一気に戻るため、体が暑さに慣れていない分、最初の数日が特につらく感じられます。
2. ピークは7月下旬から8月
暑さのピークは、例年7月下旬から8月にかけてです。今年の夏は全国的に平年より気温が高い見込みで、特に西日本と東日本では梅雨明け後に最高気温35度以上の猛暑日が続くおそれがあります。北日本でも平年より高くなる可能性があり、全国どこでも油断はできません。
3. 残暑は9月まで——「長引く」夏
近年は、暑さが終わる時期もうしろへずれ込んでいます。9月に入っても真夏日がたびたび観測され、本来は涼しくなるはずの初秋まで暑さが残る年が増えました。暑さが早く始まり、遅くまで続く——今年もこの「長引く夏」の傾向が当てはまりそうです。
なぜ年々、暑さが長引くのか
1. 地球温暖化で大気全体が底上げ
暑さが厳しくなる一番の背景は、地球温暖化によって大気そのものの温度が高くなっていることです。気象庁も、日本付近が暖かな空気に覆われやすくなっている要因として温暖化の影響を挙げています。土台となる気温が一段高い場所からスタートするため、同じ夏でも到達する最高気温が押し上げられます。
2. 二つの高気圧が重なる「ダブル高気圧」
真夏の猛暑をつくるのが、日本の南からのびる太平洋高気圧と、上空をおおうチベット高気圧です。この二つが重なると、地表から上空まで暖かい空気の層が分厚くなり、晴天と高温が長く居座ります。高気圧に覆われている間は熱がこもり続け、連日の猛暑日につながります。
3. 夜も下がらない「熱帯夜」の増加
暑さが体にこたえるもう一つの理由が、夜間に気温が十分下がらないことです。夜になっても最低気温が25度を下回らない日を熱帯夜と呼びます。熱帯夜が続くと睡眠中も汗をかき、体力が回復しないまま翌日の暑さを迎えるため、疲労が蓄積しやすくなります。都市部ではアスファルトやビルが熱をためる影響も加わり、熱帯夜の日数が年々増えています。
今からできる暑さ・熱中症対策6選
- 体を暑さに慣らす(暑熱順化):本格的な猛暑が来る前に、軽い運動や入浴で汗をかく習慣をつけておくと、汗で体温を下げる力が高まります。梅雨の今こそ始めどきです。
- こまめな水分補給:のどが渇く前に少しずつ飲むのが基本です。一度に大量に飲むより、回数を分けたほうが体に吸収されやすくなります。
- 塩分も忘れずに:大量に汗をかいたときは、水だけでなく塩分も補う必要があります。経口補水液や塩分タブレットを携帯しておくと安心です。
- 室内でもエアコンを使う:熱中症は屋外だけで起きるものではありません。我慢せず、室温28度を目安に冷房を活用しましょう。
- 日中の外出は時間帯をずらす:気温が最も上がる午後1〜3時の外出は避け、朝夕の涼しい時間に用事をすませるのがおすすめです。
- 涼しい場所を「避難所」にする:屋外で暑さを感じたら、無理をせずカフェや施設で体を冷やしましょう。冷たいアイスコーヒーやスムージーで内側から熱を逃がすのも、暑い日のかしこい過ごし方です。
よくある質問(FAQ)
Q. 梅雨明けはいつ頃ですか?
平年では、九州・近畿で7月中旬、関東甲信で7月19日ごろが目安です。年によって前後するため、7月に入ったら気象庁やウェザーニュースの最新発表を確認しましょう。梅雨明け直後は急に暑くなるので、特に注意が必要です。
Q. 猛暑日と真夏日はどう違いますか?
最高気温が30度以上の日を「真夏日」、35度以上の日を「猛暑日」と呼びます。さらに25度以上の日は「夏日」です。気温が一段上がるごとに熱中症のリスクも高まるため、猛暑日の予報が出た日は外出を控えめにしましょう。
Q. 熱中症になりやすい時間帯は?
気温がピークに達する正午から午後3時ごろが最も危険です。ただし、湿度が高い日や熱帯夜明けは、朝や夜でも油断できません。気温だけでなく湿度もあわせて気にかけることが大切です。
Q. 暑さに体を慣らすにはどうすればいいですか?
軽い運動やぬるめの入浴で、日常的に汗をかく習慣をつけるのが効果的です。これを暑熱順化といい、2週間ほどかけて少しずつ体を慣らすと、汗をかいて体温を下げる働きが高まります。猛暑が来てから始めるのでは遅いため、梅雨の時期から始めておきましょう。
まとめ
今年の夏も、気象庁の予報では全国的に平年より高い気温が見込まれ、梅雨明けから9月の残暑まで暑さが長引きそうです。温暖化による底上げ、ダブル高気圧、そして熱帯夜の増加が、この厳しい暑さを支えています。
暑さそのものを止めることはできませんが、備えることはできます。梅雨の今のうちから体を慣らし、水分と塩分をこまめに補い、無理をせず涼しい場所で休む——この積み重ねが、長い夏を元気に乗り切る一番の近道です。
