ホワイトデーは日本発祥? 起源と海外のホワイトデー事情を徹底解説

ホワイトデーは、日本独自のイベントって知っていましたか? 実は、欧米にはホワイトデーの習慣がなく、日本発祥の文化なのです。でも、なぜ3月14日がホワイトデーになったのでしょう? また、海外ではどのようにバレンタインデーやホワイトデーが過ごされているのでしょうか? この記事では、ホワイトデーの起源と世界のバレンタイン文化を詳しく解説します。
ホワイトデーは日本発祥? その起源とは
ホワイトデーは、バレンタインデーのお返しをする日として日本で誕生しました。バレンタインデーに女性が男性へチョコレートを贈る習慣が定着したことで、「そのお返しをする日があってもいいのでは?」という発想から生まれたとされています。
実は、ホワイトデーが登場する前は、「リターン・バレンタイン」や「マシュマロデー」など、さまざまな名称が使われていました。その後、1980年に全国飴菓子工業協同組合が「ホワイトデー」という名称を正式に発表し、日本全国に広まりました。
なぜ「ホワイトデー」と呼ばれるようになったのか
「ホワイトデー」という名称には、いくつかの由来があると言われています。
- お返しとして贈られる「マシュマロ」の白色から名付けられた
- 飴の原料である砂糖が白いことにちなんでいる
- 白が純潔や純粋な愛を象徴している
さらに、中国語ではホワイトデーを「白色情人節」と呼び、日本よりも恋愛を強調した名称となっています。
ホワイトデーが3月14日になった理由
ホワイトデーが3月14日に設定された理由には、いくつかの説があります。
- バレンタインデーのちょうど1カ月後で、覚えやすい日付だった
- 日本で初めて飴が作られた日が3月14日だった
- 聖バレンタインに結婚式を挙げてもらったカップルが、彼の死後1カ月後に改めて愛を誓った日が3月14日だった
特に、菓子業界のプロモーション戦略として「バレンタインデーの1カ月後にお返しをする」という仕組みが定着したことが、現在のホワイトデー文化につながっています。
海外のホワイトデー事情
ホワイトデーは日本発祥ですが、韓国や中国、台湾などアジア圏では広まりつつあります。一方で、欧米にはホワイトデーの習慣がありません。各国のバレンタインデー&ホワイトデー事情を見てみましょう。
アメリカ・ヨーロッパ
欧米では、バレンタインデーは「恋人の日」として定着しており、夫婦や恋人同士がギフトを贈り合うのが一般的です。そのため、「バレンタインデーのお返し」という発想がなく、ホワイトデーは存在しません。
ただし、イタリアには3月8日に「ミモザの日」があります。この日は、男性が女性へ黄色いミモザの花を贈る習慣があり、少し日本のホワイトデーに似ているかもしれません。
韓国
韓国では、日本と同じようにバレンタインデーとホワイトデーの文化があります。しかし、韓国のホワイトデーは日本以上に派手で、大きなギフトバスケットやぬいぐるみ、アクセサリーなどを贈るのが一般的です。また、バレンタインデーやホワイトデーに何もなかった人向けに、4月14日には「ブラックデー」というイベントがあり、ジャージャー麺を食べる習慣があります。
中国・台湾
中国と台湾では、ホワイトデーを「白色情人節」と呼び、バレンタインデーとセットで定着しています。ただし、日本のように「お返しをする日」というよりも、男性が女性へプレゼントを贈る日という意味合いが強いようです。贈るプレゼントはチョコレートやキャンディー、マシュマロなど、日本と似た傾向があります。
日本独自の「お返し文化」とホワイトデーの関係
ホワイトデーが日本独自のイベントである理由のひとつに、「お返し文化」が挙げられます。日本では、何かをもらったらお返しをするという習慣が根付いています。たとえば、お中元やお歳暮、お年賀なども「もらったらお返しをする」文化の一環です。
ホワイトデーもこの「お返し文化」がベースになっており、バレンタインデーにチョコレートをもらったら、ホワイトデーに何かを返すという流れが自然に定着したと考えられます。
まとめ:ホワイトデーの歴史を知って、今年のギフト選びを楽しもう
ホワイトデーは日本発祥のイベントであり、欧米には存在しません。しかし、韓国や中国、台湾では日本からホワイトデー文化が伝わり、定着しつつあります。また、日本独自の「お返し文化」がホワイトデーを支えていることも興味深い点です。
今年のホワイトデーは、その歴史を知った上で、ギフト選びを楽しんでみてはいかがでしょうか?
この記事は、小田急百貨店のホワイトデー特集を参考にしています。さらに詳しい情報が知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。