桜・梅・桃・杏の違いって?春の花の見分け方&開花時期まとめ

「この花、梅?桃?それとも桜…?」
SNSで春の写真をアップしたとき、ちょっと迷った経験はありませんか?似ているようで実は全然違う、春の花たち。この記事では、そんな「桜・梅・桃・杏」の見分け方と開花時期を写真や表でわかりやすく解説します。次のお花見がもっと楽しくなること間違いなしです♪
春の花、どうして似てるの?
桜・梅・桃・杏(アンズ)は、どれも「バラ科サクラ属」の植物です。分類上の近さから、花の形や色も似ているため、特に初心者には見分けが難しいと言われています。
それぞれの花には特徴があり、開花時期や花の咲き方、葉の出方などに違いがあります。まずは、開花の時期から比べてみましょう。
開花時期を比較:いつ咲く?
花の名前 | 開花時期 |
---|---|
梅 | 1月下旬〜4月下旬(品種によっては12月中旬〜) |
桃 | 3月中旬〜4月下旬 |
桜 | 3月中旬〜5月上旬(沖縄では1月ごろに咲く) |
杏(アンズ) | 3月〜4月 |
開花時期だけで見ると、梅が最も早く、次に桃・杏、最後に桜が咲く傾向があります。ただし地域や気候、品種によっても前後するため、あくまで目安としてください。
桜・梅・桃の見分け方:見た目でチェック
それぞれの花を見分けるポイントは、以下の4つです。
- 花びらの形
- 幹の肌の色・質感
- 葉が出るタイミング
- 花の付き方(軸)
以下の表で見比べてみましょう。
種類 | 花びら | 幹肌 | 葉 | 花の付き方 |
---|---|---|---|---|
桜 | 先が二股に割れたハート型 | 赤茶色で横縞模様、叩くと軽い音 | 花が咲いた後に出る | 長い軸で下向きに咲く |
梅 | 丸くてふっくら | 黒っぽくてザラザラ | 花が咲いた後に出る | 軸がなく枝に直接咲く |
桃 | 先が尖っている | 白っぽくつるつる、斑点模様あり | 花と同時に出る | 短い軸で2輪が一緒に咲く |
杏(アンズ) | 梅に似た丸い形 | 幹に縦模様あり | 花と同時に出る | 枝に沿って咲く |
品種数にも違いがある
見た目の違いに加えて、品種の数も特徴のひとつです。
- 梅:500種類以上の品種が存在
- 桜:
- 原種:10種
- 自然交配の野生種:約100種
- 人為交配種:約300種
特に桜は、観賞用に改良された品種が多く、地域ごとの風景や文化にも密接に関係しています。
補足:アンズ(杏)との違いも知っておこう
「梅に似てるけど何か違う…」というときは、アンズかもしれません。杏は花びらの形が梅とよく似ていますが、幹に縦模様があること、また花と葉が同時に出るのが特徴です。
味の面では、アンズは果実としての利用(ジャムなど)がメインで、花自体も鑑賞価値があります。
まとめ:花の知識で春がもっと楽しくなる
桜・梅・桃・杏、それぞれの違いを知ることで、いつもの春の風景がちょっと違って見えてきますよね。
- 開花時期の違いに注目
- 花の形・軸・幹肌で見分ける
- 葉の出るタイミングも大事なヒント
次に春の花を見かけたら、「これは○○かな?」と想像してみてください。それだけで、お花見や散歩の時間がもっと特別なものになるはずです。
出典:ウェザーニュース