古代エジプト人はどうやってピラミッドを造ったのか? 最新研究と「小さく運ぶ」思考法で、あなたの仕事も軽くする

もしあなたの仕事や勉強のタスクが、あのピラミッド級に「重くて終わらない…」と感じたことはありませんか?
最近の発掘や衛星データの解析から、今は砂漠の真ん中に立っているギザのピラミッド周辺が、約4600年前には「季節限定の港町」のような場所だった可能性が見えてきました。[1]
さらに、ナイル川の失われた支流や港が使われていたことを示す研究も発表されています。巨石をひたすら砂漠で引きずっていた…というより、川と港、そして船をフル活用していたというイメージに近そうです。[2]
つまりピラミッド建設は、圧倒的な根性だけでなく「環境の使い方」と「段取りの良さ」で成り立っていたプロジェクトだったわけです。これは、日々のタスクに追われる私たちにも、ちょっとしたヒントをくれそうですよね。
ピラミッドの謎は「分散して運ぶ発想」で少し軽くなる
先に結論から言うと、ピラミッド建設の最新研究から学べるポイントは、次の3つです。
- 重いものは「小分けにして運ぶ」
- 人力だけでなく「環境(インフラ)」を味方につける
- その日の作業を「記録」して次の一歩につなげる
超巨大建造物の話に聞こえますが、本質は私たちの仕事・勉強とあまり変わりません。「タスクが多すぎて何から手をつければいいか分からない…」という状態こそ、ピラミッド式の“軽くする工夫”が役立つタイミングです。
巨大神殿も、一気にではなく「運び方の工夫」で建てられていた
ピラミッドは、数百万個ともいわれる石材からできています。クフ王の大ピラミッドでは、約230万個もの石が使われたという推計もあります。[2]
これを、ただの気合と根性だけで積み上げていたとは考えにくいですよね。最新の研究では、
- ナイル川に沿って「アハラマート分流」と呼ばれる支流が存在していた
- 約30基以上のピラミッドが、この支流沿いに帯状に並んでいた
- 多くのピラミッドの参道は、支流の岸にあった「河港」で終わっている
といった点が明らかになってきました。[2]
古代エジプト人も「水路」と「記録」で巨大プロジェクトを動かしていた
失われたナイルの支流「アハラマート分流」と季節限定の港
2024年に発表された研究では、衛星データや古地図を組み合わせて、ナイル川に平行する約64kmの古い川筋「アハラマート分流」が特定されました。[2]
工事監督官の建造日誌が教えてくれる「毎日の段取り」
もうひとつ面白いのが、ピラミッド建設に関わった人の「日誌」が残っていることです。代表的なのが「メルルの日誌(Diary of Merer)」と呼ばれるパピルスで、クフ王の時代の中堅監督官メルルが書いた数か月分の作業記録です。[3]
ピラミッド建設から学べる、カフェでのタスクマネジメント3つのコツ
① タスクを「石のサイズ」まで小さく分解する
② 自分なりの「水路(集中しやすい場所)」を確保する
作業カフェを探すときは、Wi-Fiや電源、滞在時間の目安、混雑具合などをまとめてチェックできるサービスを、地図アプリ感覚で軽く使ってみるのもおすすめです。たとえば作業カフェ検索サービスのCafé Cherché(https://cafe-cherche.com/)なら条件でカフェを絞り込めるので、自分に合う“水路”を見つけやすくなります。
③ 作業ログを残して、翌日の自分を助ける
参考文献
- [1] ナショナル ジオグラフィック日本版
- [2] Ghoneim et al., Communications Earth & Environment, 2024.
- [3] Diary of Merer(英語版Wikipedia)
