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卒論が終わらない人がやりがちな行動20選|全部当てはまったら危険

公開: 2025/12/11
卒論が終わらない人がやりがちな行動20選|全部当てはまったら危険

「やばい、そろそろ本気出さなきゃ」と思いながら、SNSを眺めているうちに日付が変わる——。

卒論が終わらないとき、人はなぜか「終わらない行動」ばかり選んでしまいます。

この記事では、卒論が進まないときにやりがちな行動を20個に整理し、「なぜそれをやってしまうのか」「どう切り替えればいいのか」までセットで解説します。

自分を責めすぎず、でも現実からは目をそらさずに、ここからの数日〜数週間をどう過ごすか考えるヒントにしてください。

まずは自己診断|あなたはどのタイプの「終わらない人」?

そもそも、大学生の多くは何らかの形で「先延ばし」をしています。研究によると、大学生の80〜95%が学業を先延ばしし、そのうち約半数は慢性的に procrastinate(先延ばし)していると報告されています[1]

卒論は「量が多い」「正解が見えづらい」「評価が重い」という三重苦なので、先延ばしになりやすい課題の代表格です。最近の研究でも、試験勉強や課題提出、最終レポート・卒業論文などで高い割合の学生が先延ばし行動をしていることが示されています[2]

とはいえ、「みんなやってるから大丈夫」という話ではありません。先延ばしが続くと、メンタル面のしんどさや自己肯定感の低下につながることも、複数の研究で指摘されています[3]

まずは、自分がどんなパターンで卒論を終わらせられなくなっているのか、ざっくり「タイプ」を見てみましょう。

  • 先延ばし型:「まだ本気出してないだけ」と言いがち。締切を直視しないタイプ。
  • 完璧主義型:出すからには完璧にしたい。粗い状態で指導教員に見せられないタイプ。
  • 現実逃避型:SNS・ゲーム・動画などに逃げがち。作業机に座るまでが遠いタイプ。
  • キャパオーバー型:バイト・就活・資格試験など、やることが多すぎて手が回らないタイプ。

この4つは混ざっていることも多いですが、「いちばん近いかも」と思うものを1つ選んでから、読み進めてみてください。

タイプ別に見る「卒論が終わらない行動パターン」20選

先延ばし型のやりがちな行動5選

  1. 締切の日付をちゃんとカレンダーに書いていない
    「だいたい◯月末くらい」と、ざっくり覚えているだけで、正確な日付や時間を確認していないパターン。ゴールがぼやけていると、人は行動を先延ばししやすくなります。

  2. 「今日は全体の計画を立てる日」で終わる
    タスク管理アプリや手帳をきれいに書いて満足してしまい、肝心の本文は1文字も書いていない。計画を立てる行為が「やった感」をくれるため、それ自体が先延ばしの道具になってしまうケースです。

  3. 作業を始める前に部屋の片付けを始める
    「この机じゃ集中できない」と言って掃除を始め、気づけば日が暮れている。確かに環境は大事ですが、「片付けが終わったら1行だけでも書く」とセットで考えないと永遠にスタートできません。

  4. 締切の話題になると、冗談でごまかす
    「いや〜終わるわけないっしょ」「教授が卒論書いてほしいんだろ」など、笑いに変えて不安から目をそらすパターン。冗談の裏に、本気の焦りが隠れていることが多いです。

  5. 「本気を出したらやれる」と本気を温存している
    実力を試して失敗するのが怖くて、わざとギリギリまで全力を出さない。もしダメでも「本気じゃなかったから」と言い訳できる余地を残しておきたい心理です。

完璧主義型のやりがちな行動5選

  1. 序論の1文目で詰まり、何時間も悩む
    最初の一文を「完璧なオープニング」にしようとして、いつまでも進まない状態。卒論は後から何度でも書き直せるので、まずは「仮の1文」で走り出す方が結果的に質も上がります。

  2. 指導教員に“完成品しか見せられない”と思い込む
    粗いドラフトや途中のアウトラインを見せることに強い抵抗があり、結果として相談するタイミングを失うパターン。研究では、完璧主義的な傾向が強いほど、先延ばしと心理的負担が大きくなることも示されています[3]

  3. 参考文献がどんどん増えるのに、本文は増えない
    「まだ読んでいない本があるから書き始められない」と、延々と文献を足し続ける状態。もちろん文献レビューは大事ですが、ある程度読んだら「読んだ範囲で一度書いてみる」方が、抜けや課題も見えやすくなります。

  4. フォーマットやフォントサイズにこだわりすぎる
    目次の上下の隙間や、章ごとの改ページ位置など、細部のレイアウトに何時間も使ってしまう。仕上げ段階ならまだしも、本文がまだ半分の時点では、質より量を優先した方が安全です。

  5. 他人の優秀な卒論を見てやる気を失う
    先輩のPDFや受賞論文を読み、「自分には無理だ」と落ち込んでしまうパターン。比較して落ち込んでいる時間も、実は立派な「先延ばし」です。

現実逃避型のやりがちな行動5選

  1. 「卒論進捗0%」とSNSに投稿して満足する
    進んでいないことをネタにして投稿し、いいねや共感コメントをもらって少し気が楽になる。しかし、その安心感が次の先延ばしを生むという悪循環になりがちです。

  2. 作業時間よりも、卒論の愚痴を話している時間の方が長い
    友だちとの通話やチャットで、卒論のつらさを共有して終わってしまう。愚痴で気持ちを整えるのは大事ですが、「このあと30分だけ一緒に書く?」と行動につなげられると一気に変わります。

  3. 「勉強系YouTube」を見ているだけでやった気になる
    勉強ルーティン動画や作業BGMを流しっぱなしにして、自分も頑張っている気分になるパターン。画面を見続けている限り、卒論のページ数は増えません。

  4. ゲームやマンガに「ご褒美」のつもりで手を出して戻れない
    「30分だけ」「1話だけ」と始めて、そのまま数時間が溶けるお決まりのパターン。ご褒美を使うなら、「◯文字書いたら」など、具体的な区切りとセットにするのが鉄則です。

  5. PCを開くのがしんどくて、スマホだけいじって終わる
    卒論ファイルを開くこと自体がストレスになっている状態。いきなり本文を書くのではなく、「とりあえずファイルを開いて、今日の日付のメモだけ書く」くらいのハードルに下げてみるのも手です。

キャパオーバー型のやりがちな行動5選

  1. バイト・サークル・就活の予定を詰め込みすぎている
    予定表がほぼ真っ黒で、「空白のブロック」が存在しない状態。これでは、卒論にまとまった時間を割けるはずがありません。短時間でも「卒論専用の時間」として死守するブロックを作る必要があります。

  2. 全部自分で完璧にやろうとして、人に頼れない
    指導教員や友人に相談したり、図書館・学習支援センターのサポートを使ったりすることに抵抗がある。「自分だけで何とかしなきゃ」と抱え込みすぎてパンクするパターンです。

  3. 小さなタスクを「いつかやる」と後ろに追いやり続ける
    参考文献リストの整理や図表の番号付けなど、細かいタスクを後回しにし続けると、最後の最後で一気に時間泥棒になります。5〜10分で終わる作業は、その場で片づけた方がトータルでは楽です。

  4. 睡眠時間を削って乗り切ろうとして、かえって効率が落ちる
    オールで乗り切ろうとして、数日間のパフォーマンスを丸ごと落としてしまうパターン。寝不足は集中力・判断力・メンタルに直撃するので、「最低限ここまでは寝る」というラインだけは死守した方が結果的に進みます。

  5. 「自分だけ遅れている」と思い込んで落ち込み続ける
    実際には多くの学生がどこかでつまずき、先延ばしをしています[1]。自分だけがダメだと思い込むと、焦りと自己否定でますます手が動きづらくなります。

タイプ別・今からできるリカバリ戦略

20個すべてに当てはまってしまったとしても、ここから行動パターンを少しずつ変えていけば、状況は十分に巻き返せます。タイプ別に「最低限これだけやれば前に進む」ポイントをまとめました。

先延ばし型への提案

  • 締切を「日付+時間」まで紙に書き出す
    カレンダーや壁に貼れる紙に、「◯月◯日 ◯時締切」と大きく書いて見える場所に貼る。
  • 今日やることは「30分で終わるタスク」に分解する
    「第1章を書く」ではなく「第1章の見出しだけ書く」「先行研究の要約を200字だけ書く」など。
  • とりあえず5分だけやる
    「5分やったらやめていい」と決めて、とにかくPCを開く。やり始めると、5分で止まらないことも多いです。

完璧主義型への提案

  • 「下書き用ファイル」を分けてしまう
    本番とは別に、誤字・乱文OKのドラフト用ファイルを作り、「ここにはどんな雑な文章でも書いていい」と許可を出す。
  • 指導教員には「7割バージョン」を見せる前提にする
    完成品ではなく、「相談したい点をコメントで残しながら送る」のが普通だと考えてみる。
  • フォーマットいじりは「提出3日前以降」に解禁
    それまでは、レイアウトを気にする時間をすべて本文執筆に回すルールにしてしまう。

現実逃避型への提案

  • SNSの「卒論進捗ツイート」を、作業後に限定する
    「◯文字書いたらスクショを上げていい」と決めて、アウトプットに紐づける。
  • スマホは物理的に届かない場所に置く
    別の部屋・カバンの奥など、立ち上がらないと触れない場所に置いておく。
  • ポモドーロ・テクニックを試す
    25分だけ集中して5分休む、をタイマーで回す。短い集中と小さな休憩を繰り返す方が、現実逃避に走りにくくなります。

キャパオーバー型への提案

  • やることリストを「今学期に本当に必要なもの」だけに絞る
    卒論と直接関係のないタスクを、一時的に減らしたり、人に頼んだりする決断も大事です。
  • 週に2〜3コマだけでも「卒論固定枠」を作る
    他の予定を入れない「卒論専用タイム」をカレンダーにブロックしてしまう。
  • 困っていることを、1つだけ言語化して相談する
    「何もわからない」ではなく、「◯◯の先行研究が見つからない」「この仮説でいいか不安」など、具体的な1点だけでも教員や友人に共有してみる。

どのタイプであっても、心身の限界を超えてまで頑張る必要はありません。どうしても気分が落ち込んで動けない日が続く場合は、一度キャンパス内外の相談窓口や専門家に頼ることも選択肢に入れておいてください。

まとめ|「行動パターン」が変われば、まだ間に合う

卒論が終わらないとき、問題は「能力がないこと」ではなく、「終わらない行動パターン」にはまり込んでいることがほとんどです。今回紹介した20個のうち、いくつかはきっと心当たりがあったはず。

全部を一気に直そうとするとそれ自体が先延ばしのタネになるので、まずは「これだけはやめてみよう」「これだけは今日から試してみよう」と思えるものを1つだけ選んでみてください。

  • 締切を正確に書き出す
  • 5分だけでもPCを開いて、1行だけ書く
  • 誰か1人に、いま困っていることを話してみる

小さな一歩でも、行動パターンが変われば、卒論はちゃんと前に進みます。この記事を閉じたあと、「とりあえず5分だけ」でも動いてみる。その5分が、数週間後のあなたをかなりラクにしてくれるはずです。



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