初詣の服装マナー完全ガイド|やりがちNGコーデと無難に正解なコーデ例【男女別】

新年最初のおでかけになる「初詣」。なんとなくいつもの冬コーデで行きがちですが、神社は神様にごあいさつをしに行く“フォーマル寄り”の場所でもあります。
だからこそ、ミニスカートやダメージジーンズ、ピンヒールなど、少しラフすぎる服装は「マナー違反かも?」と気になってしまうことも。
この記事では、初詣にふさわしい服装の基本マナーから、やりがちなNGコーデ、男女別のおすすめコーデ例まで、初めてでも迷わないようにわかりやすくまとめました。
「正解がよくわからないまま、とりあえずそれっぽい服で行く」から卒業して、安心して参拝できる初詣コーデを一緒に考えていきましょう。
初詣の服装マナーの基本
まず知っておきたいのは、初詣の服装に厳密な「ドレスコード」はないということです。カジュアルな参拝であれば普段着でも問題はなく、「服装によって参拝できない」ことは基本的にありません[1]。
とはいえ、神社は神様の前に出る場所。友人の家に遊びに行くよりも、少しだけきちんとした服装を意識しておくと安心です。神社参拝の服装については、
- 露出が多すぎない
- ラフすぎる・だらしない印象を避ける
- 汚れや穴の開いた服を避ける
- 神様に会うつもりで、落ち着いた色・デザインを選ぶ
といったポイントがよく挙げられています[2]。
また、服装マナーと同じくらい大事なのが防寒対策。初詣は屋外で長時間並ぶことも多いため、「寒さに耐えられず早々に撤退…」となってしまってはもったいないですよね。防寒性と動きやすさを両立したきれいめコーデを意識すると、見た目も体感温度もぐっと快適になります[3]。
初詣で避けたいNG服装・NGアイテム
ここでは、「これだけは避けておくと無難」という初詣のNGコーデを整理しておきます。
肌の露出が多すぎる服装
- 肩出しトップス・オフショルダー
- へそ出し・極端に短いトップス
- 太ももが大きく出るミニスカート・ショートパンツ
冬場の初詣で露出が多い服装は、単純に寒いだけでなく、神聖な場所にはふさわしくないと感じる人も多いです[1]。タイツやロングコートで露出を抑え、落ち着いた印象を心がけましょう。
ダメージジーンズなど「粗く見える」ボトムス
- 膝や太ももに大きな破れのあるデニム
- 穴あき加工が目立つパンツ
カジュアルファッションとしてはおしゃれでも、神社参拝では「だらしない」「軽すぎる」と受け取られることもあります[1]。同じデニムでも、ダメージのない濃いめカラーの方がきちんと感を出しやすいです。
サンダル・ピンヒールなど歩きにくい靴
- ヒールが細くて高いピンヒール
- かかとのないサンダル・ミュール
- 砂利道で安定しない厚底靴
初詣の参道は砂利道や石段が多く、人混みの中をゆっくり進むことも少なくありません。ピンヒールやサンダルは転倒のリスクがあるだけでなく、他人の足を踏んでしまうトラブルの原因になることも。安定して歩けるローヒール靴・スニーカー・ショートブーツが安心です[4]。
派手なロゴ・アニマル柄・過度な装飾
- 大きなブランドロゴや文字が前面に入ったトップス
- レオパードなど強いアニマル柄
- スパンコール・ラメなどきらきらしすぎる装飾
完全にNGというわけではありませんが、神社の落ち着いた雰囲気とはミスマッチになりがちです。写真にも残るので、後から見返して「ちょっと浮いてたな…」と感じたくない人は、シンプル寄りの柄やワンポイント程度に抑えておくと安心です。
汚れ・シワが目立つ服
派手ではなくても、汚れがついたままの靴や、ヨレヨレのトップスは、どうしてもだらしない印象になります。前日に軽くブラッシングしたり、コートだけでもスチームを当てたりして、清潔感を整えておきましょう。
初詣におすすめの服装【女性編】
ここからは、女性向けの「無難に正解な」初詣コーデの考え方を整理します。
きれいめカジュアルのパンツスタイル
- トップス:ハイネックニットやタートルネック、シャツ+ニット
- ボトムス:濃色デニムやテーパードパンツ、ワイドパンツ
- アウター:ロングコートやきれいめダウン
- 足元:レザー調スニーカーやローヒールのショートブーツ
「目上の人に会うときの冬コーデ」をイメージすると、だいたい外しません。コートはベージュ・ネイビー・グレーなどのベーシックカラーが使いやすく、インナーに白やライトグレーを入れると顔周りが明るく見えます[3]。
ロングスカート&ワンピーススタイル
- 膝下〜足首丈のフレアスカート・プリーツスカート
- タイツやレギンスでしっかり防寒
- ショートブーツやフラットシューズで歩きやすく
スカート派の人は、膝がしっかり隠れるロング丈を選べば、マナー的にも防寒的にも安心です。タイツは80デニール以上のものを選ぶと、待ち時間にも耐えやすくなります。
防寒小物の使い方
- インナー:ヒートテックなど薄手の保温インナーを仕込んで着膨れを防ぐ
- 首元:マフラーやストールで体感温度アップ
- 手先:手袋があるだけで寒さがかなり違う
屋外で長時間並ぶ可能性を考えると、「おしゃれより防寒」を少しだけ優先した方が、結果的に良い思い出になります。色合いをベーシックカラーでまとめれば、モコモコしていてもきれいめに見えます。
初詣におすすめの服装【男性編】
襟付きトップス+きれいめアウター
- トップス:シャツ+ニット、タートルネックニットなど
- ボトムス:チノパン・スラックス・濃色デニム
- アウター:チェスターコート、ステンカラーコート、きれいめダウンジャケット
男性も基本は「清潔感のあるきれいめカジュアル」。特に家族での初詣や、パートナーのご両親と行く場合は、シャツや襟付きトップスを1枚入れておくと印象がぐっと良くなります[5]。
足元はスニーカーかローヒールの革靴
- きれいめデザインのスニーカー
- ローファーやプレーントゥの革靴(ローヒール)
初詣は歩きやすさが最優先。真っ白なスニーカーでも、デザインがシンプルで清潔に保たれていれば問題ありません。革靴を履く場合も、ヒールが高すぎず、長時間歩いても疲れにくいものを選びましょう。
アウターの色と小物
- コートの色はネイビー・チャコール・ベージュなど落ち着いた色をベースに
- マフラーやニット帽は、暗めコーデの差し色になるトーンを選ぶ
黒一色でまとめると喪服のように見えてしまう場合もあるので、マフラーやニット帽で少しだけ色を足してあげると、写真映えもよくなります[6]。
靴・アウター・小物選びのポイント
靴は「歩きやすさ」と「脱ぎ履きしやすさ」を両立
お守りや御朱印をいただく際、靴を脱ぐ場面がある神社もあります。ファスナーや紐で調整できるショートブーツ、紐をきゅっと結び直しやすいスニーカーなど、「安定して歩けて、必要なときにすぐ脱ぎ履きできる靴」が理想です。
コート・マフラー・帽子のマナー
- 鳥居をくぐる前に、帽子は基本的に脱ぐ
- 拝殿の前では、マフラーや手袋も外しておくとより丁寧
- コートは着たままでもOKだが、心配なら軽く前をとじて整える
神社参拝では、「神様に挨拶するときに帽子をかぶったままにならないように」といったマナーが紹介されることが多いです[2]。ただ、真冬の初詣で無理にコートを脱ぐ必要はありません。体調を優先しつつ、「できる範囲で整える」イメージで大丈夫です。
寒さ対策は「インナー+首・手元」を重視
- 体に密着する保温インナーで土台を作る
- ニットやスウェットは少しゆとりのあるサイズで、空気の層を確保
- マフラー・手袋・耳あてで、冷えやすい部分を重点的に守る
重ね着のコツは、「薄手のインナーで温かい空気を閉じ込め、外に抜けないようにする」こと。厚手トップス1枚よりも、薄手を重ねた方が動きやすく、長時間の待ち時間でも疲れにくくなります[7]。
シーン別コーデ例(デート/家族/友だち)
初詣デートの場合
- 女性:ロングコート+ニットワンピ+ロングブーツで、きちんと感と防寒を両立
- 男性:チェスターコート+タートルネック+スラックス+レザーシューズで上品に
写真を撮る機会も多いので、「派手すぎないけど、少しだけよそ行き」くらいのラインがちょうどいいバランスです。
家族で行く場合
- 動きやすさと防寒を最優先
- 小さな子どもと一緒なら、抱っこしやすいアウター・汚れが目立ちにくいボトムスを
家族写真に残ることを考えると、全員のトーンがあまりバラバラになりすぎないよう、ベーシックカラーを中心にまとめると統一感が出ます。
友だち・一人で行く場合
- カジュアル寄りでもOKだが、露出・ダメージ・サンダルは避ける
- 色や小物で少し遊んで、自分らしさを出しても◎
友だち同士なら、色味だけおそろいにした「リンクコーデ」を楽しむのも一案。防寒とマナーのラインさえ押さえておけば、あとは自由度高く楽しめます。
まとめ|「目上の人に会う服」を意識すれば失敗しない
初詣の服装マナーは、「これでなければダメ」という厳しい決まりがあるわけではありません。大事なのは、
- 露出を控えめにして、清潔感のある服を選ぶ
- ラフすぎるアイテム(ダメージデニム・サンダルなど)は避ける
- 長時間の待ち時間を想定して、防寒と歩きやすさを重視する
という、シンプルな3つの軸です。
迷ったときは、「初めて会う目上の人に会うとき」「恋人のご両親に会うとき」に着ていけるかどうかを基準に考えてみてください。それをクリアしていれば、初詣の服装としてもほとんどの場合は問題ありません。
新しい一年のスタートを、寒さに震えながらではなく、気持ちも見た目もすっきりと迎えられますように。あなたらしい初詣コーデで、心地よく神様にごあいさつしてきてくださいね。
