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これって花粉症?風邪との違い・症状チェック・受診の目安をわかりやすく解説

公開: 2026/03/05
これって花粉症?風邪との違い・症状チェック・受診の目安をわかりやすく解説

「これって花粉症?」と思ったら|まず確認したいポイント

春先にくしゃみや鼻水が止まらなくなると、「風邪かな? それとも花粉症?」と迷う方は多いのではないでしょうか。2019年の全国疫学調査によると、日本における花粉症の有病率は42.5%にのぼり、およそ2人に1人が花粉症という状況です(環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」)。花粉症はある日突然発症することもあるため、これまで症状がなかった人でも油断はできません。

この記事では、花粉症の代表的な症状や風邪との見分け方、受診の目安、主な治療法までをわかりやすく整理します。

花粉症の主な症状

花粉症は医学的には「季節性アレルギー性鼻炎」や「アレルギー性結膜炎」に分類される疾患で、体の免疫システムが花粉を異物と認識し、過剰に反応することで起こります。代表的な症状は次のとおりです。

  • 鼻の症状:連続するくしゃみ、水のように透明でサラサラな鼻水、鼻づまり
  • 目の症状:かゆみ、充血、涙が止まらない
  • のど・耳の症状:のどのイガイガ感、耳のムズムズ感
  • 全身症状:倦怠感、集中力の低下、頭痛(鼻づまりによる睡眠不足が一因)
  • 皮膚の症状:顔や首の赤み・かゆみ(花粉皮膚炎)

症状は朝起きた直後(いわゆる「モーニングアタック」)や、花粉飛散量が増える昼前後・夕方に悪化しやすい傾向があります。

花粉症と風邪の見分け方

症状がよく似ているため自己判断は難しいですが、いくつかのポイントで区別できます。

チェック項目花粉症風邪
くしゃみ連続して何回も出る単発的
鼻水透明でサラサラ最初は透明→黄色く粘る
目のかゆみあることが多いほぼない
発熱基本的になし(あっても微熱)38℃以上になることも
症状の持続2週間以上続く通常1週間前後で改善
季節性毎年同じ時期に出る季節を問わない

特に重要なのは「目のかゆみがあるかどうか」「鼻水の性状」です。目がかゆく、サラサラの鼻水が2週間以上続くようなら、花粉症の可能性が高いと考えられます。

こんなときは早めに受診を

以下に当てはまる場合は、耳鼻咽喉科やアレルギー科への受診をおすすめします。

  • 市販薬を使っても症状が改善しない
  • 鼻水が黄色や緑色に変わった(副鼻腔炎の合併の可能性)
  • 咳や喘息の症状が出ている
  • 日常生活や仕事・学業に支障が出ている
  • 今年初めて花粉症のような症状が出た

医療機関では血液検査(特異的IgE抗体検査)などにより、原因となるアレルゲンを特定できます。

花粉症の主な治療法

対症療法(症状を抑える治療)

もっとも一般的な治療法で、抗ヒスタミン薬(飲み薬)、点鼻薬、点眼薬などを組み合わせて使用します。近年は眠くなりにくい第二世代の抗ヒスタミン薬が主流です。花粉の飛散が始まる1〜2週間前から服薬を開始する「初期療法」を行うと、シーズン中の症状を大幅に軽減できるとされています。

根本治療(舌下免疫療法)

スギ花粉症の根本的な改善を目指す治療法として「舌下免疫療法」があります。少量のアレルゲンを毎日舌の下に投与し、免疫を慣れさせる方法で、保険適用で受けられます。治療期間は3〜5年と長期ですが、約8割の患者に効果が認められています。開始時期はスギ花粉の飛散していない6月〜11月頃に限られるため、興味のある方は花粉シーズン終了後に相談するとよいでしょう。

日常生活でできるセルフケア

  • 外出時はマスク・メガネを着用する(花粉の体内への侵入を大幅に軽減できます)
  • 帰宅したら玄関で上着を脱ぎ、すぐに洗顔・手洗いをする
  • 洗濯物や布団は外に干さず、室内干しや乾燥機を活用する
  • 花粉飛散情報をこまめにチェックし、飛散量が多い日は外出を控える
  • 室内では空気清浄機を活用し、こまめに掃除する

よくある質問(FAQ)

Q. 大人になってから突然花粉症になることはありますか?

はい、あります。花粉に長年さらされることでIgE抗体が体内に蓄積し、あるとき閾値を超えて発症するためです。40代・50代で初めて発症するケースも珍しくありません。

Q. 花粉症は春だけですか?

いいえ。スギ・ヒノキは春(2〜5月頃)が中心ですが、カモガヤなどイネ科の花粉は初夏に、ブタクサやヨモギなどキク科の花粉は夏〜秋に飛散します。日本では約60種類の花粉が花粉症の原因になりうると報告されています(政府広報オンライン)。

Q. 自分で花粉症か確定できますか?

自己判断だけでは正確な診断は難しいため、気になる症状がある場合は医療機関でアレルギー検査を受けることをおすすめします。血液検査で原因アレルゲンを特定でき、適切な治療につなげられます。

まとめ

花粉症は日本人の約4割以上が罹患する身近な疾患です。「くしゃみが連続する」「サラサラの鼻水が止まらない」「目がかゆい」といった症状が2週間以上続くなら、風邪ではなく花粉症を疑いましょう。早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることで、症状を大幅に軽減できます。

なお、本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を代替するものではありません。気になる症状がある方は、必ず医師にご相談ください。

参考文献



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