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スギ花粉の時期は終わったはずなのに…4月に鼻水がぶり返す「3つの犯人」と対策

公開: 2026/04/05
スギ花粉の時期は終わったはずなのに…4月に鼻水がぶり返す「3つの犯人」と対策

「3月のピークは乗り越えたはずなのに、4月に入ってからまた鼻水が止まらない」「目のかゆみがむしろひどくなっている」——そんな声が、今年もSNSやクリニックの待合室にあふれています。

実は、4月に花粉症の症状がぶり返すのには明確な理由があります。しかもその犯人は1つではなく3つ。この記事では、スギ花粉シーズンが終わりかけた今こそ知っておきたい「4月の鼻水の正体」と、それぞれの対策を解説します。

犯人その1:ヒノキ花粉——スギが終わっても安心できない理由

スギ花粉症の約7割がヒノキにも反応する

スギとヒノキはともにヒノキ科に属する近縁種で、花粉に含まれるアレルゲンタンパク質の構造が非常に似ています。そのため、スギ花粉に対するIgE抗体がヒノキ花粉にも反応してしまう「交差反応」が起こります。実際に、スギ花粉症患者の約70%がヒノキ花粉でも症状を発症するというデータがあります(参考:茅ヶ崎内科と呼吸のクリニック)。

2026年のヒノキ花粉は「今がピーク」

日本気象協会の予測によると、2026年のヒノキ花粉のピークは3月下旬〜4月上旬。つまり、まさに今が最も飛散量の多い時期です。東京では今シーズン全体の残り1〜2割の花粉がこの4月に集中して飛ぶと予測されています。ピーク期間は5日〜2週間ほどで、ゴールデンウィーク頃まで対策が必要です(参考:tenki.jp)。

ヒノキ花粉症の「スギとは違う」症状

ヒノキ花粉症はスギ花粉症と似た症状が出ますが、以下の点が異なる傾向があります。

  • 目のかゆみ・充血がスギよりも強く出やすい
  • のどのイガイガ感や咳が特徴的
  • 少量の飛散でも症状が強くなることがある

「3月はそこまでつらくなかったのに、4月に入って急に目がかゆい」という方は、ヒノキ花粉の可能性が高いでしょう。

犯人その2:黄砂——今日から飛来が始まっている

黄砂のピークは4月中旬

黄砂とは、中国大陸やモンゴルの砂漠から巻き上げられた砂塵が偏西風に乗って日本に飛来する現象です。2026年は3月上旬から飛来が始まり、4月中旬にピークを迎え、5月下旬頃まで続くと予想されています。実際に、気象庁の予報では4月5日〜6日にかけて九州・中国地方への飛来が予測されています(参考:気象庁 黄砂情報)。

黄砂が花粉症を「悪化」させるメカニズム

黄砂は単なる砂ぼこりではありません。大気中を飛来する過程でPM2.5や硫酸塩・硝酸塩などの有害物質を表面に付着させています。これらの物質が花粉に接触すると、花粉の細胞壁に亀裂が入り、内部のアレルゲン物質が放出される「花粉爆発」と呼ばれる現象が起こります。

ウェザーニュースの報道によると、黄砂の影響で花粉の破裂率は通常の20%から最大80%にまで跳ね上がるとされています。破裂によって微細化したアレルゲンは通常の花粉より小さく、鼻だけでなく肺の奥まで到達し、咳や喘息の症状を引き起こすことがあります(参考:ウェザーニュース)。

花粉症じゃないのに症状が出る?——黄砂アレルギー

花粉症と診断されたことがないのに、この時期にくしゃみや目のかゆみが出る方は、黄砂そのものに対するアレルギー反応の可能性もあります。黄砂アレルギーは花粉症と症状が似ていますが、花粉の飛散量と関係なく黄砂の飛来日に悪化するのが特徴です。

犯人その3:PM2.5——黄砂の「相棒」として飛来する

PM2.5が花粉症を重症化させる

PM2.5(微小粒子状物質)は、直径2.5μm以下の非常に細かい粒子です。黄砂と一緒に大陸から飛来するほか、排気ガスなどからも発生します。PM2.5は単体でもアレルギー反応を悪化させますが、花粉やヒノキ花粉と同時に吸い込むことで、アレルギー症状を増幅させる「アジュバント効果」があることが研究で明らかになっています。

順天堂大学の研究グループは、スマホアプリを使った大規模調査で、黄砂・PM2.5の飛散量が増える日に花粉症の症状が統計的に有意に悪化することを確認しています(参考:順天堂大学)。

「3つの犯人」見分けチェック表

今の症状がどの犯人によるものか、以下のポイントで見分けてみましょう。

チェック項目 ヒノキ花粉 黄砂 PM2.5
症状が強い時間帯 晴れた日の昼〜夕方 黄砂飛来日(天気予報で確認) 交通量の多い時間帯・黄砂飛来日
特に強い症状 目のかゆみ、のどのイガイガ くしゃみ、鼻づまり 咳、喉の痛み
車への付着物 黄色〜緑色、粘り気あり 白っぽくザラザラ 目に見えない
2026年のピーク 3月下旬〜4月上旬 4月中旬 黄砂と連動
いつまで続く? GW頃まで 5月下旬頃まで 黄砂収束と共に減少

今日からできる「トリプル対策」

  • 天気予報を「花粉+黄砂」のダブルチェック:花粉情報だけでなく、気象庁の黄砂予測(黄砂情報)も毎朝確認しましょう。
  • マスクは不織布を二重にするか、高性能タイプを:通常のマスクでは黄砂やPM2.5は通過してしまいます。PFE(微粒子ろ過効率)99%の表示があるマスクがおすすめです。
  • 帰宅後は「髪」も忘れずに:花粉や黄砂は髪の毛に大量に付着します。帰宅したらまず玄関で服をはたき、早めにシャワーを浴びましょう。
  • 洗濯物は部屋干しに:4月中旬までは黄砂のピークが続くため、外干しすると衣類に黄砂が付着します。
  • 「いつもの薬」が効かない場合は受診を:2026年は花粉飛散量が多く「いつもの薬が効かない」という報告も増えています。ヒノキ花粉への対応が必要かもしれません。

よくある質問(FAQ)

Q. スギ花粉の薬はヒノキ花粉にも効く?

基本的には、抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイドなど、スギ花粉症で使われる薬はヒノキ花粉症にも有効です。ただし、ヒノキ花粉は少量でも症状が強く出る傾向があるため、スギのピーク時と同じ量・同じ頻度で薬を使い続けることが大切です。薬を早めに減らしてしまうと、4月にぶり返す原因になります。

Q. 黄砂が飛んでいるかどうか、どうやって確認する?

気象庁が公開している「黄砂情報(黄砂解析予測図)」で3日先までの飛来予測を確認できます。また、ウェザーニュースやtenki.jpのアプリでも黄砂予報が確認可能です。空が白くかすんで見える日は黄砂の可能性があります。

Q. 花粉症か黄砂アレルギーか、自分ではわからない場合は?

耳鼻咽喉科やアレルギー科で血液検査(特異的IgE検査)を受ければ、スギ・ヒノキそれぞれに対するアレルギーの有無が分かります。黄砂アレルギーが疑われる場合は、黄砂飛来日と症状の記録を持参して医師に相談しましょう。

まとめ

4月に花粉症がぶり返す犯人は、ヒノキ花粉・黄砂・PM2.5の「トリプルパンチ」です。スギ花粉のピークが過ぎたからといって油断せず、ゴールデンウィーク頃までは花粉と黄砂のダブルチェックを習慣にしましょう。特に2026年は黄砂の飛来が4月中旬にピークを迎えるため、これからの2週間が最も注意が必要な時期です。

参考文献



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