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熱中症「特別警戒アラート」とは?警戒アラートとの違いと2026年の基準見直しをわかりやすく解説

公開: 2026/07/22 更新: 2026/07/21
熱中症「特別警戒アラート」とは?警戒アラートとの違いと2026年の基準見直しをわかりやすく解説

ニュースで「熱中症警戒アラート」という言葉を聞くことは増えましたが、実はもう一段上に「熱中症特別警戒アラート」という制度があるのをご存じでしょうか。名前は似ていますが、発表される単位も基準も別物です。

この記事では、2つのアラートの違いと、2026年に環境省が行った基準の見直し内容を整理します。仕組みを知っておけば、ニュースで見かけたときに「今どれくらい危険なのか」を正しく受け取れるようになります。

熱中症警戒アラートとは

熱中症警戒アラートは、2021年から全国で運用されている制度です。全国を58に分けた「府県予報区等」を単位として、その区域内にある暑さ指数(WBGT)の観測地点のうち、いずれか1地点でも翌日の最高WBGTが33以上になると予測される場合に発表されます。前日の午後5時、または当日の午前5時が発表のタイミングです。

WBGTは気温だけでなく湿度や日射・輻射熱まで含めて算出する指数で、気温以上に「体感的な危険度」を反映します。33という数値は、ほぼすべての人に熱中症のリスクが生じるとされる水準です。

「特別警戒アラート」との違い

熱中症特別警戒アラートは、2024年4月24日から新たに運用が始まった、警戒アラートより一段上の制度です。両者の違いは3点あります。

  • 発表される単位:警戒アラートは58の府県予報区等ごとですが、特別警戒アラートはより広い都道府県単位で発表されます。
  • 基準となる数値:警戒アラートは区域内のいずれか1地点でWBGT33以上ですが、特別警戒アラートは都道府県内の全ての観測地点でWBGT35以上と予測される場合に発表されます。県内どこを取っても危険水準、という厳しい条件です。
  • 発表のタイミング:警戒アラートより半日以上早い、前日の午後2時に発表されます。備えの時間を長く確保する狙いです。

特別警戒アラートが発表されると、市町村長があらかじめ指定した「指定暑熱避難施設」、いわゆるクーリングシェルターが一般開放されます。公民館や図書館などの冷房が効いた公共施設を、暑さをしのぐ場所として自由に利用できる仕組みです。

2026年の基準見直し:24地点が判定対象から除外

環境省は2026年4月22日、熱中症特別警戒アラートの判定方法を見直すと発表しました。対象となったのは、標高が高いためにWBGTがもともと低く出やすい13県24地点です。これらの地点を都道府県単位の判定から除外することで、その県全体の危険度をより実態に近い形で判定できるようにする狙いがあります。

特別警戒アラートは「都道府県内の全地点」が基準を満たさないと発表されない仕組みのため、涼しく出やすい山間部の地点が1つ混ざっているだけで、平野部が危険な暑さでも発表が見送られてしまう可能性がありました。今回の見直しは、そうした取りこぼしを減らすための調整です。

アラートが出たときにすべきこと

  • 不要な外出を控える:特に警戒アラートの発表時間帯である日中は、屋外での運動や作業を避けましょう。
  • クーリングシェルターを活用する:特別警戒アラートが出た際は、自治体が指定する施設が開放されます。自宅の冷房が使えない状況でも、涼しい場所へ避難できます。
  • こまめな水分・塩分補給:喉の渇きを感じる前に、少しずつ補給するのが基本です。
  • 高齢者・子どもへの声かけ:暑さを自覚しにくい人ほどリスクが高いため、周囲からの声かけが有効です。
  • 涼しい室内で過ごす:冷房の効いたカフェで暑い時間帯をやり過ごすのも有効な手段です。当サイトの東京の涼めるカフェの選び方&おすすめタイプ7選もあわせてどうぞ。

よくある質問(FAQ)

Q. 熱中症警戒アラートと特別警戒アラートはどちらが危険度が高いですか?

特別警戒アラートのほうが上位の制度です。判定基準(WBGT35以上)が厳しいうえ、都道府県内の全地点で満たす必要があるため、発表される頻度も警戒アラートよりずっと少なくなります。

Q. 特別警戒アラートはいつから始まった制度ですか?

2024年4月24日から運用が始まった比較的新しい制度です。警戒アラート(2021年運用開始)より3年遅れて新設されました。

Q. 2026年の基準見直しで何が変わりましたか?

標高が高くWBGTが低く出やすい13県24地点を、都道府県単位の判定対象から除外しました。1地点の涼しさで県全体の発表が見送られる状況を減らす目的です。

Q. クーリングシェルターは誰でも使えますか?

特別警戒アラートが発表された際、市町村が指定する施設は住民に開放されます。詳細な利用条件は各自治体の案内を確認してください。

まとめ

熱中症警戒アラートと特別警戒アラートは、名前は似ていても発表単位・基準・タイミングが異なる別の制度です。特別警戒アラートは2024年に新設された、より厳しい基準の仕組みで、発表されればクーリングシェルターの開放という具体的な行動にもつながります。2026年には判定対象地点の見直しも行われ、より実態に合った発表がされやすくなりました。制度の違いを知っておくと、ニュースで見かけたときに危険度を正しく判断でき、行動にも移しやすくなります。

参考サイト

  • https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/heat_alert.html | 気象庁「熱中症警戒アラートについて」
  • https://www.env.go.jp/press/press_03083.html | 環境省「熱中症特別警戒アラート等の運用を開始します」
  • https://www.env.go.jp/press/press_04076.html | 環境省 2026年基準見直しの報道発表
  • https://www.wbgt.env.go.jp/alert_record.php | 環境省 熱中症警戒アラート発表履歴


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