残暑はいつまで続く?2026年は9月に入ると和らぐ見通し|気象庁の最新予報が示す「暑さの引きどき」

8月7日は立秋です。暦の上ではこの日から秋に入り、この日以降の暑さは「残暑」と呼ばれるようになります。とはいえ体感はまったく秋ではありません。暑中見舞いが残暑見舞いに変わるだけで、一年で最も暑い時期はむしろこれからです。
気になるのは、この暑さがいつ引くかです。気象庁が発表している最新の予報を読むと、2026年の暑さの引きどきはかなりはっきり見えてきます。この記事では、公式の予報数値をもとに、8月・9月・10月の見通しと、長引く暑さへの備え方を紹介します。
結論:8月いっぱいは厳しく、9月に入ると平年並みへ
気象庁が2026年7月21日に発表した3か月予報(8月〜10月)は、月ごとに次のような見通しを示しています。数字は「平年より低い:平年並:平年より高い」それぞれの確率です。
- 8月:東日本・西日本はいずれも10:40:50。「高い」が50%で最も大きく、暑い夏が続く見通しです。北日本は20:40:40、沖縄・奄美は20:30:50。
- 9月:北・東・西日本はそろって30:40:30。「平年並」が40%で最も大きくなり、「高い」は30%まで下がります。沖縄・奄美は20:40:40。
- 10月:全国で20:40:40。「平年並」と「高い」が並びます。
読み取れることは単純です。8月は高温側に大きく傾いているのに、9月になると傾きが消え、平年並みが最も起こりやすい状態に戻ります。つまり2026年の残暑は、9月に入るあたりで峠を越える見通しです。厳しい暑さが10月まで居座る、という予報にはなっていません。
8月前半はとくに暑い
より近い期間を見る1か月予報(7月23日発表、対象は7月25日から8月24日まで)は、さらに強い高温を示しています。平均気温が平年より「高い」確率は、西日本で70%、東日本で60%、北日本と沖縄・奄美で50%です。予報の見出しでも、東・西日本では期間の前半に気温がかなり高くなる見込みだと明記されています。
3か月予報の8月が「高い50%」だったのに対し、直近1か月はそれを上回る70%です。立秋を過ぎてすぐの2週間ほどが、この夏の暑さのもう一つの山になると考えておくのが安全です。
「平年並みの9月」は涼しい月ではない
9月が平年並みに戻るとしても、涼しくなるわけではありません。平年値そのものが、まだ十分に暑いからです。
気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)で東京を見ると、月平均気温は8月が26.9℃、9月が23.3℃、10月が18.0℃です。日最高気温の平均でみると、8月が31.3℃、9月が27.5℃、10月が22.0℃になります。9月は8月より3.6℃低いだけで、日中の最高気温は平均して27.5℃。予報どおり平年並みで推移しても、真夏日(最高気温30℃以上)になる日は普通に混じります。
下がり幅が大きくなるのは9月から10月にかけてです。月平均で5.3℃、日最高で5.5℃落ちます。体感としてはっきり涼しくなるのは10月に入ってから、と見ておくとずれが少なくなります。
暦は8月下旬から秋へ切り替わる
二十四節気でたどると、2026年は8月7日が立秋、8月23日が処暑、9月8日が白露です。処暑は「暑さが処(や)む」と書き、暑さが収まりはじめる頃を指します。白露は、朝夕に露が降りるようになる頃です。
暦の区切りは平均的な季節の進みを表したもので、その年の実際の気温とは必ずしも一致しません。それでも今年の予報と重ねると、処暑を過ぎたあたりから9月へ向けて暑さが緩んでいく流れは、暦の想定とおおむね合っています。
残暑がこたえるのは、体が消耗しているから
同じ30℃でも、7月上旬より8月下旬のほうがつらく感じることがあります。気温が同じでも、体の側の条件が変わっているからです。
猛暑が続くと、汗をかき続けて水分とミネラルが失われ、冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来するたびに自律神経が調整に追われます。この負担が数週間積み重なったところに残暑が来るため、暑さそのものは真夏より弱くても、体は先に参ってしまいます。夏の終わりに食欲が落ちたり寝つきが悪くなったりするのは、この蓄積が表に出たものです。
9月まで乗り切るための6つの習慣
- 朝食を抜かない:食欲が落ちる時期こそ、朝に固形物を入れておくと体温と血糖のリズムが整います。
- 冷たい飲み物を一気に飲まない:胃腸が冷えると消化力が落ち、夏バテを長引かせます。常温や温かい飲み物を混ぜましょう。
- 冷房の設定温度を上げすぎない・下げすぎない:外との温度差が大きいほど自律神経の負担が増します。室温28℃前後を目安に、扇風機と併用するのが現実的です。
- 湯船に浸かる:シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯に浸かると血流が戻り、寝つきがよくなります。
- 9月も熱中症警戒を続ける:暑さに慣れた気になっている時期ほど、水分補給が甘くなります。
- 暑い時間帯は涼しい場所へ避難する:午後1時から3時は無理に出歩かないのが一番です。当サイトの東京の涼めるカフェの選び方&おすすめタイプ7選もあわせてどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q. 残暑とはいつからの暑さを指しますか?
立秋以降の暑さを指します。2026年の立秋は8月7日なので、この日以降が残暑です。挨拶状も、8月7日を境に暑中見舞いから残暑見舞いへ切り替わります。
Q. 2026年の残暑はいつまで続きますか?
気象庁の3か月予報では、8月は東・西日本で気温が平年より高い確率が50%と高温側に傾く一方、9月は全国で平年並みの確率が最も大きくなります。9月に入るころに峠を越える見通しです。
Q. 処暑を過ぎれば涼しくなりますか?
処暑(2026年は8月23日)は暑さが収まりはじめる頃を意味する暦の区切りで、その日を境に急に涼しくなるわけではありません。今年の予報でも、8月いっぱいは暑さが続く見込みです。
Q. 9月でも熱中症に気をつける必要はありますか?
あります。東京の9月の日最高気温は平年値でも27.5℃で、真夏日になる日が混じります。暑さに慣れて油断しやすい時期でもあるため、水分と塩分の補給は続けてください。
Q. 10月まで暑さが残ることはありますか?
3か月予報では10月の気温は全国で「平年並」と「高い」がともに40%で並んでいます。極端な高温が続く予報ではありませんが、月の前半に真夏日が現れる年もあります。
まとめ
2026年の残暑は、8月いっぱい厳しく、9月に入って平年並みへ戻る見通しです。とくに立秋直後の2週間は1か月予報が高温側に強く振れており、この夏のもう一つの山になります。ただし9月が平年並みでも、東京の日最高気温は平均27.5℃で、涼しいと呼べる水準ではありません。はっきり気温が落ちるのは10月です。暑さの終わりを9月末あたりに置いて、それまでは無理をせず、涼しい時間と場所を上手に使って乗り切りましょう。
参考サイト
- https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#pattern=P3M&contents=season | 気象庁「季節予報(3か月予報・2026年7月21日発表)」
- https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#pattern=P1M&contents=season | 気象庁「季節予報(1か月予報・2026年7月23日発表)」
- https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662 | 気象庁「東京の平年値(1991〜2020年)」
- https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/ | 国立天文台「暦要項(二十四節気)」
