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二百十日と防災の日はなぜ同じ9月1日なのか|「台風の厄日」は迷信ではなかった

公開: 2026/09/01 更新: 2026/08/31
二百十日と防災の日はなぜ同じ9月1日なのか|「台風の厄日」は迷信ではなかった

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今日9月1日は「防災の日」であると同時に、暦の上では「二百十日」でもあります。この2つが同じ日に重なるのは偶然ではありません。そして「台風の厄日」と呼ばれてきたこの日、実は気象庁の統計にも、それを裏づけるようなデータが残っています。

この記事では、二百十日という暦の雑節の意味と、防災の日が9月1日に制定された理由、そして「厄日」という言い伝えが単なる迷信ではなかったことを、統計と記録から確認します。

二百十日とは、立春から数えて210日目

二百十日は、立春(2026年は2月4日)を1日目として210日目にあたる日で、国立天文台暦計算室の暦要項によれば2026年は9月1日です。年によって立春の日付が前後するため、二百十日も8月31日になる年と9月1日になる年があります。稲の開花期にあたるこの時期は、台風の被害を受けやすいことから、古くから農家に警戒されてきました。

二百十日から10日後にあたる「二百二十日」(2026年は9月11日)も、二百十日・八朔(旧暦8月1日)と並んで「農家の三大厄日」と呼ばれています。もっとも古い記録は1634年の『全流舟軍之巻』にあるとされ、中国に伝わる「105日目の風雨の厄日」を2倍にしたものという説もあります。

統計が裏づける「台風の厄日」

気象庁の平年値(1991〜2020年)を見ると、台風の発生数そのものは8月の5.7個から9月の5.0個へと減っています。ところが日本への上陸数は、8月の0.9個から9月は1.0個へとわずかに増え、年間でもっとも多い月になっています。台風が生まれる数は減っているのに、日本に来る確率はむしろ上がる——これが二百十日を「厄日」たらしめてきた統計上の裏付けです。台風の進路が北上する時期と重なるため、と考えられています。

実際の被害記録を見ても、この傾向は際立っています。死者・行方不明者が1,000人を超えた昭和以降の主な台風は、室戸台風(1934年9月21日・約3,036人)、枕崎台風(1945年9月17〜18日・3,756人)、カスリーン台風(1947年9月15日・1,930人)、洞爺丸台風(1954年9月26日・1,761人)、狩野川台風(1958年9月26〜28日・約1,269人)、伊勢湾台風(1959年9月26日・5,098人)の6件で、いずれも9月に発生・上陸しています。もっとも近い例外は1951年10月のルース台風(943人)で、これも1,000人にはわずかに届いていません。これは今回確認できた主な台風の範囲での傾向であり、気象庁がこの基準で作成した公式な網羅的リストがあるわけではありませんが、9月に大型台風が集中してきたこと自体は、確認できた記録から読み取れます。

防災の日が9月1日である理由

防災の日は1960年6月17日に制定されました。9月1日が選ばれた理由は3つあります。関東大震災(1923年9月1日、死者・行方不明者10万5千人超)の記念日であること、暦の上で台風シーズンの節目である二百十日と重なること、そして制定前年の1959年9月26日に発生した伊勢湾台風(死者・行方不明者5,098人)が戦後最大級の被害をもたらし、直接の制定契機になったことです。地震と台風、2つの災害への備えを同じ日にまとめて呼びかける形になっています。

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よくある質問(FAQ)

Q. 二百十日と防災の日は、いつも同じ日になるのですか?

いいえ。二百十日は立春を起点に210日目を数えるため、年によって8月31日か9月1日にずれます。防災の日は9月1日固定なので、年によっては1日ずれることがあります。

Q. 二百二十日も警戒すべき日ですか?

はい。二百十日の10日後にあたる二百二十日(2026年は9月11日)も、二百十日・八朔と並ぶ「農家の三大厄日」の一つとされ、台風シーズンの延長として古くから警戒されてきました。

Q. 統計的に見て、9月の台風はなぜ危険なのですか?

気象庁の平年値では、台風の発生数自体は8月(5.7個)より9月(5.0個)の方が少ないのに、日本への上陸数は9月(1.0個)の方が8月(0.9個)よりわずかに多くなります。台風の進路が北上する時期と重なり、日本付近に来やすくなるためと考えられています。

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まとめ

二百十日は立春から210日目、2026年は防災の日と同じ9月1日にあたります。台風の発生数は減るのに上陸数は増えるという気象庁の統計、そして昭和以降の大規模台風被害の多くが9月に集中してきたという記録は、「台風の厄日」という言い伝えが根拠のないものではなかったことを示しています。防災の日を機に、身の回りの備えを見直してみてください。

参考サイト

  • https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2026/rekiyou262.html | 国立天文台暦計算室「令和8年(2026)暦要項」
  • https://www.data.jma.go.jp/typhoon/statistics/average/average.html | 気象庁「台風の平年値」
  • http://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/learning/elib/qa/qa_59.html | 東京消防庁「防災の日について」


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