コーヒーの日はなぜ10月1日?2026年3月、国連が正式な記念日に採択|43年前に日本が先に決めていた

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10月1日は「コーヒーの日」です。2026年3月10日、国連総会がこの日を国連の記念日「国際コーヒーデー」と定める決議を採択しました。もっとも、10月1日をコーヒーの日と最初に決めたのは日本で、1983年のことです。世界がそこに追いついたのが2026年、43年後でした。
この記事では、なぜ10月1日なのか、日本・国際コーヒー機関・国連という3段階でどう広がったのかを整理します。
10月1日は「コーヒー年度」の始まり
全日本コーヒー協会が1983年に10月1日を「コーヒーの日」と定めた理由は2つです。ひとつは、この日から新しいコーヒー年度が始まること。もうひとつは、日本でコーヒーの需要が高まる季節を迎えることです。
コーヒー年度とは、コーヒーの国際的な取引で使われる1年の区切りで、暦の1月ではなく10月から始まります。生産国の収穫と流通のサイクルに合わせた区切り方で、統計も貿易の契約もこの単位で動きます。つまり10月1日は、コーヒーの世界にとっての元日にあたります。
日本では、気温が下がるとともにホットコーヒーの消費が増えていきます。業界にとっての年度始めと、消費が伸び始める時期が重なる。この2つが重なる日として、10月1日が選ばれました。
日本が先、ICOが2015年、国連が2026年
10月1日が世界の記念日になるまでには、3つの段階がありました。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1983年 | 全日本コーヒー協会が10月1日を「コーヒーの日」に制定 |
| 2015年 | 国際コーヒー機関(ICO)が10月1日を「国際コーヒーの日」とする |
| 2026年3月10日 | 国連総会が10月1日を国連の記念日「国際コーヒーデー」とする決議を採択 |
日本がICOに加盟したのは1964年です。その前段として1962年に国際コーヒー協定が成立し、翌1963年にICOが発足しました。当時の協定は輸出割当制度によって国際価格を安定させる仕組みを持っていましたが、この制度は1989年に停止されています。
日本の協会が10月1日を選んだのは、ICOがこの日を記念日にする32年前でした。国内の業界慣行として始まったものが、結果的に世界標準と同じ日付になった形です。
2026年の国連決議は何を決めたのか
2026年3月10日に採択された決議は、10月1日を国連の記念日と定めるものです。全日本コーヒー協会の説明によると、決議の目的は次の2点にあります。
- 国際社会がコーヒーの社会的・経済的・文化的な重要性を認識すること
- 持続的なコーヒーの生産と消費を促進し、飢餓・栄養失調・貧困との闘いを含む持続可能な開発目標(SDGs)の達成につなげること
コーヒーは、生産の大部分を赤道付近の途上国が担い、消費の中心が先進国にあるという構造を持つ作物です。生産者の収入や気候変動の影響が、飲む側からは見えにくい。国連の記念日になったことは、その距離を縮める狙いがあります。
全日本コーヒー協会は、2026年10月1日に名古屋でイベントを開く予定だと発表しています(会長・柴田裕氏のコメントによる)。
1杯の値段の裏側を知る日にする
決議が掲げる「持続的な生産と消費」は、抽象的な話ではありません。コーヒー相場は近年大きく動いており、その理由と背景はコーヒー豆の価格高騰はなぜ?で整理しています。自分が飲む1杯がどこから来ているかは世界のコーヒー生産国ランキングで、世界のなかで日本がどれだけ飲んでいるかは世界のコーヒー消費量ランキングで確かめられます。
記念日に合わせて生産地を意識した豆を選んでみるなら、コーヒー豆をYahoo!ショッピングで探す(広告)と、産地や精製方法から絞り込めます。
よくある質問(FAQ)
Q. コーヒーの日はいつですか?
10月1日です。日本では1983年に全日本コーヒー協会が制定し、2015年からは国際コーヒー機関(ICO)も同じ日を「国際コーヒーの日」としています。
Q. なぜ10月1日なのですか?
この日からコーヒー年度が始まることと、日本でコーヒーの需要が高まる季節を迎えることの2つが理由です。コーヒー年度は生産国の収穫サイクルに合わせて10月始まりになっています。
Q. 国連が記念日に決めたのはいつですか?
2026年3月10日、国連総会での決議によってです。10月1日を国連の記念日「国際コーヒーデー」と定めました。
Q. 「コーヒーの日」と「国際コーヒーの日」は別ですか?
日付は同じ10月1日です。「コーヒーの日」は1983年に日本の業界団体が定めた呼び名、「国際コーヒーの日」は2015年からICOが使う呼び名、「国際コーヒーデー」は2026年に国連が定めた記念日の名称です。
まとめ
10月1日がコーヒーの日なのは、この日からコーヒー年度が始まり、日本の需要が伸び始める時期と重なるからです。1983年に全日本コーヒー協会が制定し、2015年にICOが、そして2026年3月10日に国連が同じ日を記念日と定めました。43年かけて、国内の業界慣行が世界の記念日になったことになります。今年の10月1日は、いつもの1杯がどこから来たのかを一度たどってみてください。
参考サイト
- https://coffee.ajca.or.jp/news/8377/ | 全日本コーヒー協会「10月1日は『国際コーヒーデー』と定める国連決議について」
- https://coffee.ajca.or.jp/about/international-coffee-day/ | 全日本コーヒー協会「国際コーヒーデー」
- https://coffee.ajca.or.jp/ | 全日本コーヒー協会
