栗の収穫量ランキング|「京都・丹波栗」ではなく茨城が40年以上日本一

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栗といえば、丹波栗の名で知られる京都を思い浮かべる人は多いと思います。ところが収穫量で全国トップに立つのは京都ではなく、茨城県です。しかも1位の座を守り続けてきた年数は40年を超えます。
この記事では、農林水産省と茨城県の公式データをもとに、栗の収穫量ランキングと、ブランドイメージと生産量が一致しない理由を紹介します。9月から11月にかけて旬を迎える栗を、産地の背景を知ったうえで味わってみましょう。
栗の収穫量ランキング、1位は茨城県
農林水産省が2026年4月に公表した令和7年産の概数値によると、栗の収穫量は茨城県が4,200トンで全国1位、2位は熊本県の2,400トン、3位は愛媛県の1,750トンでした。全国の収穫量は1万6,200トンで、前年産より16%増えています。茨城県は令和6年産の時点で収穫量が40年連続で全国1位だったと発表しており、令和7年産でも茨城が突出した1位を保っています。
県内の産地は笠間市を筆頭に、かすみがうら市、石岡市など県内各地に広がっています。なかでも笠間市は栗の産出額で全国1位を記録しており、県全体の生産を支える中心地です。栽培が本格化したのは明治30年(1897年)頃とされ、100年を超える歴史のなかで栗どころとしての地位を築いてきました。
丹波栗のブランド力と、収穫量ランキングは別の話
栗の産地として名前が挙がりやすいのは、京都・丹波地方の「丹波栗」です。大粒で甘みが強いという評価は品種や栽培技術によるもので、収穫量の多さを意味するわけではありません。京都府のまとめによると、府内の栗の収穫量は最盛期の昭和53年(1978年)に1,500トンあったのに対し、令和2年度には約100トンまで落ち込み、およそ15分の1に減っています。栗の木の高齢化、生産者の高齢化と減少、獣害による生産意欲の低下が重なった結果だと府は説明しています。
味のブランドと生産量の規模は、必ずしも同じ産地に集中しません。丹波栗が「質」で名を残す一方、茨城県は「量」で全国を支えているという、役割の違う二つの産地がある形です。
茨城の栗を支える品種と、収穫の時期
茨城県では9月から11月頃にかけて、「丹沢」「筑波」「岸根」など複数の品種が時期をずらして出荷されます。品種によって甘みの強さや風味が異なるため、同じ茨城産でも食べ比べると違いが分かります。県内では「1つの毬に3個」という一般的な栗の実り方に対し、1つの毬に1つの実だけを育てる独自の栽培技術で大粒に仕上げた栗もあり、国内の栗としては初めて「地理的表示(GI)保護制度」の認定を受けています。
栗の食べ方と栄養
栗は生のいも類よりもエネルギーを多く含む食材で、渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。茹でてそのまま食べるほか、新米と炊き合わせる栗ごはん、渋皮煮や甘露煮にしてスイーツとして楽しむ食べ方もあります。旬の時期に、産地や品種を意識しながら食べ比べてみるのもおすすめです。
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よくある質問(FAQ)
Q. 栗の収穫量1位が茨城県というのは本当ですか?
A. 本当です。農林水産省の令和7年産の概数値で、茨城県が4,200トンで全国1位、2位は熊本県(2,400トン)、3位は愛媛県(1,750トン)でした。茨城県は令和6年産の時点で収穫量が40年連続で全国1位だったと発表しています。
Q. 丹波栗は収穫量で見ても上位なのですか?
A. いいえ。京都府のまとめによると、府内の栗の収穫量は最盛期の1978年の1,500トンから2020年度には約100トンまで減っています。丹波栗の名は品質面での評価によるもので、収穫量ランキングでは上位に入りません。
Q. 栗の旬はいつ頃ですか?
A. 茨城県の場合、9月から11月頃が収穫期です。品種によって出荷時期がずれるため、この期間内で複数の品種を食べ比べることができます。
まとめ
栗の収穫量で全国1位を守り続けているのは、丹波栗のイメージが強い京都ではなく茨城県でした。40年を超える年数は、笠間市を中心とした産地づくりと栽培技術の積み重ねの結果です。ブランドの知名度と生産量の規模は必ずしも一致しません。旬を迎えた栗を、産地ごとの違いを意識しながら味わってみてください。
