今年の冬は暖冬?|10月20日の気象庁の予報は東日本・西日本とも気温「高い」60%、エルニーニョは1949年以降で最も強い

カフェで温かいドリンクを片手に作業していると、窓の外の風に季節の歩みを感じて、今年の冬は暖冬なのかなと気になってきますよね。気象庁が2026年10月20日に発表した3か月予報(11月から1月)によると、気温が「高い」確率は東日本、西日本、沖縄・奄美で60%、北日本で50%となっています。同じ10月20日には冬(12月から2月)の寒候期予報(9月18日発表)の内容も再検討されましたが、変更はありませんでした。その冬の予報でも気温が「高い」確率は東日本と西日本で60%、沖縄・奄美で70%に達し、北日本は「平年並」と「高い」がそれぞれ40%となっています。さらに、エルニーニョ現象は過去最大の強さで冬にかけて続く見込みです。
ただし、気温が高い確率が大きくても、ずっとぽかぽかした日が続くとは限らず、強い冬型の気圧配置で冷え込む日や大雪の日もあります。この記事では気象庁が発表した情報だけをもとに、これからの気温や降水量、降雪量の見通しと、エルニーニョ現象の状況を整理しました。お出かけの服装選びや作業の予定を立てるヒントとして役立ててみてくださいね。
気象庁の冬の予報(12〜2月)
気象庁の冬の季節予報では、12月から2月までの3か月間の天候を、気温は「低い」「平年並」「高い」、降水量と降雪量は「少ない」「平年並」「多い」の3つの階級に分け、それぞれの確率で示しています。まずは服装選びに直結する気温から見ていきましょう。
| 地域 | 低い | 平年並 | 高い |
|---|---|---|---|
| 北日本 | 20% | 40% | 40% |
| 東日本 | 10% | 30% | 60% |
| 西日本 | 10% | 30% | 60% |
| 沖縄・奄美 | 10% | 20% | 70% |
表を見るときは、確率の意味に気をつけてください。東日本と西日本で「高い」が60%というのは、「毎日平年より暖かい」という意味ではありません。残りの40%には、「平年並」が30%、「低い」が10%が割り振られています。平年と同じくらいの冬や、平年より低い冬になる可能性も、ゼロではないということです。北日本は「平年並」と「高い」が同じ40%で、どちらも同じくらいの見込みです。
次は降水量です。雨や雪が多いか少ないかは、お出かけやカフェまでの移動のしやすさにも関わってきます。
| 地域 | 少ない | 平年並 | 多い |
|---|---|---|---|
| 北日本日本海側 | 30% | 30% | 40% |
| 北日本太平洋側 | 20% | 40% | 40% |
| 東日本日本海側 | 30% | 30% | 40% |
| 東日本太平洋側 | 20% | 30% | 50% |
| 西日本日本海側 | 20% | 30% | 50% |
| 西日本太平洋側 | 20% | 30% | 50% |
| 沖縄・奄美 | 20% | 30% | 50% |
最後に、日本海側の降雪量です。
| 地域 | 少ない | 平年並 | 多い |
|---|---|---|---|
| 北日本日本海側 | 40% | 40% | 20% |
| 東日本日本海側 | 50% | 30% | 20% |
| 西日本日本海側(九州北部地方を除く) | 50% | 30% | 20% |
ここまでの3つの表は気象庁の寒候期予報(2026年9月18日発表)をもとに作成したもので、気象庁が10月20日に見直しを行いましたが内容に変更はありませんでした。
降雪量は、東日本日本海側と西日本日本海側(九州北部地方を除く)で「少ない」が50%、北日本日本海側で「少ない」が40%です。ただし、どの地域も「多い」が20%残っています。雪が少なめの見込みでも、雪の日がなくなるわけではないので、日本海側にお住まいの方やお出かけの予定がある方は、冬の備えを頭の片隅に置いておくと安心ですね。
冬(12月から2月)の日本海側の降雪量については、10月20日発表の3か月予報ではなく、9月18日発表の寒候期予報を使うよう気象庁から案内されています。
10月20日の3か月予報(11〜1月)
気象庁から2026年10月20日に発表された3か月予報は11月から1月を対象としており、12月から2月を対象とする冬の予報とは期間が1か月ずれています。まずは、作業時の服装にも関わる気温の確率から見ていきましょう。
| 地域 | 低い | 平年並 | 高い |
|---|---|---|---|
| 北日本 | 20% | 30% | 50% |
| 東日本 | 10% | 30% | 60% |
| 西日本 | 10% | 30% | 60% |
| 沖縄・奄美 | 10% | 30% | 60% |
2026年10月20日発表の3か月予報によると、月ごとの気温が「高い」確率は、東日本と西日本で11月が60%、12月と1月が50%となっています。北日本は、3か月の平均気温の予報では「高い」が50%で、月ごとの予報ではどの月も「平年並」と「高い」が40%ずつ(低いは20%)です。
降水量は、東日本太平洋側、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美で「多い」確率が50%となっています。
なお、11月から1月の降雪量の予報は北日本日本海側のみ発表されており、「少ない」が40%、「平年並」が40%、「多い」が20%です。
エルニーニョが1949年以降で最も強い
気温が「高い」確率が大きい背景には、太平洋の赤道域で起きているエルニーニョ現象もあります。気象庁のエルニーニョ監視速報(2026年10月9日発表)によると、2026年春から続いているエルニーニョ現象は、9月に入って過去最大の強さになりました。
エルニーニョ現象は、太平洋の赤道域にある監視海域の海面水温が、基準値より高い状態をいいます。監視海域は北緯5度から南緯5度、西経150度から90度の範囲で、基準値は前年までの30年間の各月の平均値です。基準値との差の5か月移動平均値が+0.5℃以上の状態が6か月以上続くと、エルニーニョ現象が発生していると判断されます。
2026年9月の監視海域の海面水温は、基準値より+4.0℃高くなりました。1949年以降でこれまでいちばん高かったのは1997年12月の+3.6℃で、今回はそれを上回っています。気象庁は、今後冬にかけて過去最大の強さのエルニーニョ現象が続く見込みで、その確率は100%としています。
エルニーニョの冬に日本で起きやすいこと
気象庁の報道発表(2026年6月10日)では、エルニーニョ現象は冬にかけて発達して最盛期を迎えることが多く、エルニーニョ現象が発生しているときの冬の日本付近では、気温が高くなりやすい傾向があると説明されています。
気象庁がまとめた過去の統計(1947/48年から2020/21年の冬)では、エルニーニョ現象が発生した冬(12〜2月)に、統計的に有意な傾向が出た項目は次のとおりです。
- 平均気温 西日本で「並」か「高い」傾向
- 降水量 東日本太平洋側と沖縄・奄美で「多い」傾向
- 日照時間 西日本太平洋側で「少ない」傾向(東日本太平洋側は「並」か「少ない」傾向)
ここで押さえておきたいのは、これらがあくまで「傾向」だということです。必ずそうなる決まりではありませんし、北日本や東日本の冬の気温のように、統計の上で傾向が示されていない項目もあります。また、気象庁は9月時点の日本の天候について、エルニーニョ現象のときの特徴は明瞭には見られなかったとしています。過去最大の強さだからといって、自動的に暖かい冬になると決まるわけではないので、実際の見通しは気象庁の最新の季節予報で確かめてくださいね。
2026年10月20日発表の3か月予報の解説によると、気象庁は、地球温暖化やエルニーニョ現象の影響で熱帯域を中心に大気全体の温度が高く、日本付近は寒気の影響が小さいとしています。暖かい見込みの理由は、エルニーニョ現象だけではありません。
暖かい冬でも冷え込む日はある
冬全体の気温が高くなる見込みでも、毎日が穏やかとは限りません。昨シーズンの2025/26年冬(2025年12月〜2026年2月)が、その例です。
気象庁がまとめた昨シーズンの天候では、冬の平均気温は全国的に高くなりました。それでも、1月を中心に一時的に強い冬型の気圧配置の影響を受けやすく、北日本・東日本・西日本では気温の変動が大きくなっています。1月を中心に、北日本・東日本・西日本の日本海側を中心に大雪になった所もありました。気象庁の寒候期予報の解説にある「近年の冬の特徴」の表では、昨冬(2025/26年冬)の降雪量は北日本日本海側が平年比96%、東日本日本海側が99%でどちらも平年並でした。一方で、近畿日本海側と山陰をあわせた西日本日本海側(九州北部地方を除く)は135%で「多い」となっています。
平均すると暖かい冬でも、強い冬型の気圧配置が一時的に入れば、冷え込む日は来ます。「暖冬だから薄着で大丈夫」と油断すると、急な寒さにびっくりするかもしれません。
また、冷え込みやすい朝の仕組みは、晴れた朝ほど冷え込むのはなぜ?で書いています。朝の服装選びのヒントになります。
カフェで作業をするときも、空調の風向きやドアの開け閉めで肌寒く感じる瞬間がありますよね。さっと羽織れるカーディガンやストールをバッグに1枚入れておくと安心です。冷え込む時間帯には、温かい飲み物で湯気を感じながらひと息つくのもいいですね。暖かい側の冬でも、寒暖差と上手に付き合いながら、居心地のいい作業時間を過ごしましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 今年の冬は暖冬ですか?
気象庁が2026年10月20日に発表した3か月予報(11月から1月)では、気温が「高い」確率は東日本、西日本、沖縄・奄美で60%、北日本で50%となっています。また、同じく10月20日に見直されて変更のなかった寒候期予報(9月18日発表、12月から2月)でも、東日本と西日本で60%、沖縄・奄美で70%、北日本は「平年並」と「高い」がそれぞれ40%です。このように「高い」確率が大きくなっていますが、平年並や気温の低い冬になる可能性も残されています。
Q. エルニーニョ現象とは何ですか?
太平洋の赤道域にある監視海域の海面水温が、基準値より高い状態をいいます。基準値との差の5か月移動平均値が+0.5℃以上の状態が6か月以上続くと、発生していると判断されます。エルニーニョ現象が発生しているときの冬は、日本付近で気温が高くなりやすい傾向があります。
Q. 雪は降らないのですか?
気象庁が2026年9月18日に発表した寒候期予報によると、冬(12月から2月)の降雪量は日本海側の各地域で「少ない」確率が40%から50%と高めですが、「多い」確率も20%残っています。昨シーズン(2025/26年冬)は冬の平均気温が全国的に高かったにもかかわらず、1月を中心に大雪になった所がありました。雪が少なめの見込みであっても、急な大雪に対する備えは必要です。
Q. 予報はいつ更新されますか?
3か月予報は毎月発表されており、次回は2026年11月24日(火)14時に12月から2月を対象とした予報が発表されます。エルニーニョ監視速報の次回発表は11月10日(火)です。天候の見通しは変わることもありますので、最新の情報は気象庁のサイトで確かめてみてくださいね。
まとめ
2026年10月20日発表の3か月予報では気温が「高い」確率が東日本、西日本、沖縄・奄美で60%、北日本で50%となっており、同日に見直されて変更のなかった冬(12月から2月)の寒候期予報でも東日本、西日本、沖縄・奄美で気温が高い確率が大きく、エルニーニョ現象は過去最大の強さで冬にかけて続く見込みです。ただし平均気温が高かった昨シーズンも、1月を中心に一時的に強い冬型の気圧配置の影響を受けて気温の変動が大きく、大雪になった所がありました。最新の予報は気象庁のサイトで確かめつつ、温度調節がしやすい羽織りものを1枚持ってお気に入りのカフェ時間を心地よく過ごしてくださいね。
参考サイト
- https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P3M | 気象庁「3か月予報」(2026年10月20日発表)
- https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P6M | 気象庁「寒候期予報」(2026年9月18日発表)
- https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/calendar/index.html | 気象庁「季節予報の発表日」
- https://www.data.jma.go.jp/cpd/data/elnino/houdou/pdf/elnino202610.pdf | 気象庁「エルニーニョ監視速報(No.409)」(2026年10月9日発表)
- https://www.data.jma.go.jp/cpd/elnino/release_date.html | 気象庁「エルニーニョ監視速報発表日」
- https://www.jma.go.jp/jma/press/2606/10b/elnino202606.html | 気象庁 報道発表「エルニーニョ現象が発生しているとみられます」(2026年6月10日)
- https://www.data.jma.go.jp/cpd/data/elnino/learning/tenkou/nihon1.html | 気象庁「エルニーニョ現象発生時の日本の天候の特徴」
- https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/seasonal/202602/202602s.html | 気象庁「2025年〜2026年の冬(12月〜2月)の天候」
