【2026年最新】紅茶をよく飲む街ランキング|1位は東京都区部、量なら神戸が日本一。コーヒー県とは顔ぶれが違う理由

コーヒーをよく飲む街のランキングは、以前コーヒーにお金をかける都道府県ランキングで取り上げました。1位は大津市、2位は京都市。関西の都市が上位を占める、少し意外な結果でした。
では紅茶はどうでしょうか。総務省の家計調査から紅茶の支出金額と購入数量を取り出すと、顔ぶれはコーヒーとほとんど重なりません。1位は東京都区部、購入量では神戸市が全国一。しかも上位と下位の差は3倍以上あります。この記事では、公式統計の数字をそのまま並べて、その差がどこから来ているのかを考えてみます。
この記事で使うデータについて
出典は総務省統計局の家計調査、「品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」です。集計期間は2023年(令和5年)から2025年(令和7年)の3年平均、対象は二人以上の世帯です。
ひとつ注意点があります。この統計は都道府県ではなく都市の数字です。県庁所在市47市に、県庁所在市ではない政令指定都市5市(川崎・相模原・浜松・堺・北九州)を加えた計52市が対象になります。「東京都」ではなく「東京都区部」、「兵庫県」ではなく「神戸市」の値だという点を踏まえて読んでください。
紅茶の支出金額ランキング トップ10
1世帯あたりの年間支出金額(円)です。全国平均は878円でした。
- 1位 東京都区部 1,618円
- 2位 横浜市 1,563円
- 3位 神戸市 1,531円
- 4位 川崎市 1,339円
- 5位 さいたま市 1,283円
- 6位 奈良市 1,192円
- 7位 水戸市 1,146円
- 8位 岡山市 1,135円
- 9位 京都市 1,123円
- 10位 仙台市 1,120円
上位5位までを首都圏と神戸が占めました。東京都区部の1,618円は全国平均の1.8倍です。
下位も見ておきましょう。48位が宮崎市509円、49位が福井市495円、50位が青森市493円、51位が鳥取市492円、そして最下位の52位が佐賀市447円でした。1位の東京都区部と最下位の佐賀市では、3.6倍の開きがあります。
買っている「量」で見ると神戸が1位
金額ではなく購入数量(グラム)で並べ替えると、順位が入れ替わります。全国平均は192gです。
- 1位 神戸市 370g
- 2位 東京都区部 339g
- 3位 横浜市 335g
- 4位 仙台市 322g
- 5位 さいたま市 316g
- 6位 相模原市 303g
- 7位 奈良市 298g
- 8位 堺市 296g
- 9位 川崎市 291g
- 10位 京都市 285g
神戸市の370gは、全国平均192gの1.9倍。金額では3位だった神戸が、量では東京都区部を抜いて1位に立ちます。逆に言えば、東京都区部は神戸より少ない量に多くのお金を使っている、つまり単価の高い紅茶を買っている、ということです。
神戸が紅茶で全国一というのは、この街の成り立ちを考えると腑に落ちます。1868年の開港以来、外国の食文化が真っ先に入ってきた土地であり、その名残が家庭の茶棚にまで残っているように見えます。
コーヒーの上位とは、ほとんど重ならない
同じ調査からコーヒーの支出金額を取り出すと、まったく違う顔ぶれが並びます。全国平均は8,389円です。
- 1位 大津市 10,396円
- 2位 京都市 10,149円
- 3位 水戸市 9,749円
- 4位 東京都区部 9,679円
- 5位 神戸市 9,641円
紅茶のトップ5(東京都区部・横浜・神戸・川崎・さいたま)と、コーヒーのトップ5(大津・京都・水戸・東京都区部・神戸)で共通するのは、東京都区部と神戸市の2市だけです。横浜・川崎・さいたまはコーヒーでは上位に入らず、大津・京都は紅茶では上位に来ません。
もうひとつ目を引くのが金額の桁です。コーヒーの全国平均8,389円に対し、紅茶は878円。日本の家庭はコーヒーに紅茶の約9.6倍のお金を使っています。紅茶で1位の東京都区部(1,618円)ですら、コーヒーの全国平均には遠く及びません。
静岡市という極端な例
この統計で最も分かりやすく個性が出ているのが静岡市です。緑茶の支出金額と購入数量でいずれも全国1位、一方でコーヒーの支出金額は52市中の最下位(6,414円)、紅茶は34位(722円)でした。
茶の産地であることが、そのまま家庭の消費に反映されています。産地に近いほど価格が手ごろで手に入りやすく、飲む習慣が根づく。飲み物の地域差は、味の好みだけでなく、何がすぐそばにあるかで決まる部分が大きいのだと分かります。
数字をどう読むか
- 支出金額と購入数量は別の話:東京都区部は金額1位・数量2位、神戸市は数量1位・金額3位です。金額が高い=たくさん飲んでいる、とは限りません。
- ティーバッグとリーフの違いが影響する:同じグラム数でも、リーフのほうが高価な傾向があります。単価の差は、飲む量の差だけでは説明できません。
- ペットボトルの紅茶飲料は別項目:この「紅茶」は茶葉・ティーバッグの分類で、ペットボトルなどの茶系飲料は含まれません。外で買って飲む分は数字に出てきません。
- 単身世帯は含まれない:対象は二人以上の世帯です。一人暮らしの多い都市では、実態より低く出ている可能性があります。
紅茶をおいしく淹れる4つのポイント
せっかくなので、家で淹れるときのコツも。難しい道具は要りません。
- 汲みたての水を沸かす:紅茶の香りは、水に溶けた空気が茶葉を持ち上げることで開きます。一度沸かして置いた水では、この動きが起きません。
- ポットとカップを温めておく:湯の温度が下がると抽出が不十分になります。熱湯をひと回し入れて捨てるだけで違います。
- 蒸らし時間を守る:細かい茶葉なら2〜3分、大きな茶葉なら3〜5分が目安です。長く置けば濃くなるというより、渋みが強く出ます。
- 最後の一滴まで注ぐ:ポットに残った濃い部分にうまみが集まっています。注ぎきってから次の準備をしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 紅茶に一番お金をかけている街はどこですか?
東京都区部です。1世帯あたり年間1,618円で、全国平均878円の1.8倍にあたります。2位は横浜市1,563円、3位は神戸市1,531円です。
Q. 紅茶を一番たくさん買っている街は?
神戸市です。1世帯あたり年間370gで、全国平均192gの1.9倍。金額では3位ですが、量では全国1位になります。
Q. コーヒーと紅茶で上位の街は同じですか?
ほとんど違います。紅茶のトップ5とコーヒーのトップ5で共通するのは東京都区部と神戸市だけです。コーヒーは大津市・京都市・水戸市が上位で、紅茶は首都圏の都市が並びます。
Q. 日本人はコーヒーと紅茶のどちらにお金を使っていますか?
圧倒的にコーヒーです。全国平均で、コーヒー8,389円に対し紅茶878円。金額にして約9.6倍の差があります。
Q. このランキングは都道府県別ではないのですか?
都道府県ではなく都市別です。県庁所在市47市と、県庁所在市ではない政令指定都市5市を加えた52市が対象になります。県全体の平均ではない点にご注意ください。
まとめ
紅茶の支出は東京都区部が1位、購入量では神戸市が1位。上位は首都圏と神戸に集まり、コーヒーで上位だった大津・京都とはほとんど重なりませんでした。全国平均で見るとコーヒーは紅茶の約9.6倍の金額で、日本の家庭がどちらに寄っているかは明白です。それでも神戸のように、開港以来の歴史が今も数字に残っている街があります。次に紅茶を淹れるとき、その一杯がどこから来た習慣なのかを少し考えてみると、味わいが変わるかもしれません。
参考サイト
- https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html | 総務省統計局「家計調査 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2023〜2025年平均)」
- https://www.stat.go.jp/data/kakei/ | 総務省統計局「家計調査」
